自動提案¶
バージョン 4.13 で変更: Weblate 4.13 以前では、サービスは 設定 で設定していました。
複数の機械翻訳および翻訳メモリのサービスに標準で対応しています。各サービスは、管理者がサイト全体複数の機械翻訳サービスと翻訳メモリ サービスに対応しています。各サービスは、管理者がサイト全体(管理画面 の 自動提案 の下)またはプロジェクト設定から有効にします。

注釈
それぞれのサービスに利用規約があるので、自分の希望する使用方法が可能かどうかを確認してください。
各サービスは、コンポーネント構成 で設定した原文の言語から翻訳されます。参照: 原文の言語。
Per-project automatic suggestion can also be configured via the Weblate の REST API.
参考
Alibaba¶
Added in version 5.3.
- サービス ID:
alibaba
- 設定:
key
アクセス キー ID
secret
アクセス キー シークレット
region
リージョン ID
Alibaba Translate は、テキストを翻訳するためのニューラル機械翻訳サービスで、最大 214 の言語ペアに対応しています。
Apertium APy¶
- サービス ID:
apertium-apy
- 設定:
url
API URL
限定した言語セットに対して翻訳を提供する Libre ソフトウェアの機械翻訳プラットフォームです。
Apertium が推奨する使用方法は、Apertium-APy サーバーを独自に実行することです。
Amazon Translate¶
- サービス ID:
aws
- 設定:
key
アクセス キー ID
secret
API 秘密鍵
region
リージョン名(地域名)
Amazon Translate は、対応している多くの言語間でテキストを英語に、またその逆に翻訳したりするためのニューラル機械翻訳サービスです。このサービスには、TranslateFullAccess 管理ポリシーが必要です。
このサービスは自動的に 用語集 を使用します。参照: 自動提案における用語集。
Baidu¶
- サービス ID:
baidu
- 設定:
key
クライアント ID
secret
クライアント シークレット
Baidu が提供する機械翻訳サービス。
このサービスは API を使用しています。使用するには、Baidu から ID と API キーを取得してください。
Cyrtranslit¶
Added in version 5.7.
- サービス ID:
cyrtranslit
- 設定:
このサービスには設定がありません。
Cyrtranslit ライブラリを使用した機械翻訳サービス。
このサービスは、キリル文字とラテン文字の両方の文字セットを持つ言語のテキストを相互変換します。
DeepL¶
- サービス ID:
deepl
- 設定:
url
API URL
key
API キー
formality
フォーマリティ
言語が(イン)フォーマルとして指定されていない場合は、指定された形式を使用します
context
翻訳情報
翻訳の正確性を高めるために、翻訳の文脈を記述します。
DeepL は有料サービスであり、複数の言語向けに優れた機械翻訳を提供しています。DeepL API サブスクリプションを購入するか、DeepL Pro (classic) プランを使用してください。
DeepL のサービスで使用する API の URL です。執筆時点では、v1 API の他に、v2 API の無料版と有料版があります。
https://api.deepl.com/v2/
(Weblate のデフォルト)有料プラン用の API を使用し、使用量をもとにしたサブスクリプションです。
https://api-free.deepl.com/v2/
無料プラン用の API を使用し、使用量をもとにしたサブスクリプションです。
https://api.deepl.com/v1/
CAT ツール用を使用し、ユーザー単位でサブスクリプションを使用できます。
以前 Weblate は DeepL によって CAT ツールとして分類されていたため、v1 API を使用することになっていましたが、現在は v2 API を使用することになっています。そのため、デフォルトは v2 になっており、デフォルトの CAT サブスクリプションを持っていて Weblate がそのサブスクリプションを使用したい場合は v1 に変更できます。
使用する URL を確認する最も簡単な方法は、ブラウザーで次のような URL を開く事:
https://api.deepl.com/v2/translate?text=Hello&target_lang=FR&auth_key=XXX
XXX を自分の auth_key に置き換えます。"Bonjour" を含む JSON オブジェクトを受信した場合は正常な URL です。異なる場合は、他の 3 種類を試してください。
Weblate は DeepL の敬称と親称に対応しており、言語(例えば de@formal
と de@informal
があります)に応じたものが選択されます。
翻訳コンテキストは、翻訳の質を向上させるためにオプションで指定できます。詳細は DeepL 翻訳コンテキストのドキュメント を確認してください。
このサービスは自動的に 用語集 を使用します。参照: 自動提案における用語集。
Glosbe¶
- サービス ID:
glosbe
- 設定:
このサービスには設定がありません。
ほぼすべての使用している言語の、無料の辞書と翻訳メモリ。
API は無料で使用できますが、翻訳機能は使用するデータ ソースのライセンスに従います。不正使用を防止するために、設定時間内に 1 つの IP から呼び出せる回数には制限があります。
Google Cloud Translation Basic¶
- サービス ID:
google-translate
- 設定:
key
API キー
Google Cloud サービスが提供する機械翻訳サービス。
このサービスは、Google Translation API v2 を使用するので、API キーの取得と Google API コンソールでの課金の有効化が必要です。
Google Cloud Translation Advanced¶
- サービス ID:
google-translate-api-v3
- 設定:
credentials
Google 翻訳サービスのアカウント情報
サービスアカウントの JSON キーを入力してください。
project
Google 翻訳プロジェクト
Google Cloud プロジェクトの数字または英数字 ID を入力してください。
location
Google 翻訳の地域
Google Cloud プロジェクトで使用しているリージョン、またはあなたの最寄りの Google Cloud Translation リージョンを選択してください。
bucket_name
Google Storage バケット名
用語集ファイルを保存する Google Cloud Storage のバケット名を入力してください。
Google Cloud サービスが提供する機械翻訳サービス。
このサービスは Google Translation API v3 を使用しており、アクセスするには JSON 形式の認証情報が必要です。
このサービスを利用するために必要な実行手順:
オプションで、バケットを設定して 用語集 を使用するサービスの設定方法:
IBM Watson Language Translator¶
Added in version 4.16.
- サービス ID:
ibm
- 設定:
url
API URL
key
API キー
警告
このサービスはベンダーによって非推奨となっており、2024 年 12 月 10 日をもって完全に廃止されます。
IBM Watson Language Translator は、テキストをある言語から別の言語に翻訳します。このサービスは、複数のドメイン固有のモデルを提供します。
LibreTranslate¶
Added in version 4.7.1.
- サービス ID:
libretranslate
- 設定:
url
API URL
key
API キー
LibreTranslate は、無料のオープンソースの機械翻訳サービスです。公開するインスタンスには API キーが必要ですが、LibreTranslate は自分のサーバーにインストールできます。また、API を無料開放しているミラーサイトもあります。
https://libretranslate.com/
(公式に公開されたインスタンス)外部から Web サイトに接続するには API キーが必要です。
Azure AI Translator¶
- サービス ID:
microsoft-translator
- 設定:
key
API キー
base_url
アプリケーション ベース URL
設定できる値:
api.cognitive.microsofttranslator.com
‐‐ 全世界(地域設定無し)api-apc.cognitive.microsofttranslator.com
‐‐ アジア太平洋地域api-eur.cognitive.microsofttranslator.com
-- ヨーロッパapi-nam.cognitive.microsofttranslator.com
-- 北米api.translator.azure.cn
-- 中国api.cognitive.microsofttranslator.us
-- Azure 米国政府クラウドendpoint_url
認証サービスの URL
以下の地域欄で、地域サービスまたはマルチサービスを指定することができます。
設定できる値:
api.cognitive.microsoft.com
‐‐ 全世界api.cognitive.azure.cn
-- 中国api.cognitive.microsoft.us
-- Azure 米国政府クラウドregion
認証サービス地域
category
カテゴリ
独自のシステムカテゴリ ID を指定して、一般的なカテゴリの代わりに使用してください。
Cognitive Services のひとつとして Azure portal でマイクロソフトが提供する機械翻訳サービス。
Weblate は Translator API V3 を実装しています。
このサービスは、動的辞書 を介して 用語集 を自動的に使用します。参照: 自動提案における用語集。
Translator Text API V2¶
Translator API V2 で使用するキーは、API 3 にも使用できます。
Translator Text API V3¶
Azure ポータルに登録して、そこで取得したキーを使用します。新しい Azure キーを使用する場合は、サービスの言語に対して リージョン の設定も必要です。
カスタム トランスレーター を使用してカスタム カテゴリを指定することもできます。
ヒント
Azure China の場合は、Azure ポータルからエンドポイントを使用してください。
Azure OpenAI¶
Added in version 5.8.
- サービス ID:
azure-openai
- 設定:
key
API キー
persona
翻訳者の人物像
翻訳の正確性を高めるために、翻訳者の人物像を記述します。例: 「あなたはリスの繁殖業者です。」
style
翻訳ファイル
翻訳スタイルについて説明します。例: 「くだけた言い回しを使用する」
azure_endpoint
Azure OpenAI のエンドポイント URL
インスタンスのエンドポイント URL、例: https://my-instance.openai.azure.com。
deployment
Azure OpenAI のデプロイ
モデル固有のデプロイメント名。
Azure 上で動作する OpenAI を使用して翻訳を実行します。
参考
ModernMT¶
Added in version 4.2.
- サービス ID:
modernmt
- 設定:
url
API URL
key
API キー
context_vector
コンテキストベクトル
メモリー ID:ウェイト のコンマ区切りのリスト。例: 1234:0.123,4567:0.456
このサービスは自動的に 用語集 を使用します。参照: 自動提案における用語集。
参考
MyMemory¶
- サービス ID:
mymemory
- 設定:
email
連絡先メールアドレス
username
ユーザー名
key
API キー
大量の翻訳メモリと機械翻訳。
現在、無料の匿名使用での制限は、100 リクエスト / 日。メールアドレス に連絡先のメールアドレスを指定した場合の制限は、1000 リクエスト / 日。追加は、応相談。
Netease Sight¶
- サービス ID:
netease-sight
- 設定:
key
クライアント ID
secret
クライアント シークレット
NetEase が提供する機械翻訳サービス。
このサービスは API を使用するので、NetEase からキーとシークレットの取得が必要です。
OpenAI¶
Added in version 5.3.
- サービス ID:
openai
- 設定:
key
API キー
base_url
OpenAI API ベース URL
OpenAI の既定の URL と異なる場合、OpenAI API のベース URL
model
OpenAI モデル
設定できる値:
auto
-- 自動選択gpt-4o
-- GPT-4ogpt-4-1106-preview
-- GPT-4 Turbogpt-4
-- GPT-4gpt-3.5-turbo-1106
-- GPT 3.5 Turbo 更新gpt-3.5-turbo
-- GPT-3.5 Turbocustom
-- カスタムモデルcustom_model
カスタム モデル名
モデルが「カスタムモデル」に設定されていた場合のみ必要
persona
翻訳者の人物像
翻訳の正確性を高めるために、翻訳者の人物像を記述します。例: 「あなたはリスの繁殖業者です。」
style
翻訳ファイル
翻訳スタイルについて説明します。例: 「くだけた言い回しを使用する」
OpenAI を使用して翻訳を実行します。
OpenAI API は、さまざまな機能と価格帯を備えたさまざまなモデルの組み合わせがあります。自動選択では利用可能な最適なモデルが選択されますが、用途に合った特定のモデルを選択することもできます。
人物像と翻訳スタイル フィールドを使用して、翻訳をさらに詳細設定します。これは OpenAI のプロンプトで使用することにより翻訳スタイルを変更できます。
このサービスは自動的に 用語集 を使用します。参照: 自動提案における用語集。
バージョン 5.7 で変更: カスタム モデルとベース URL に対応しました。
SAP Translation Hub¶
- サービス ID:
sap-translation-hub
- 設定:
url
API URL
key
API キー
username
SAP ユーザー名
password
SAP パスワード
enable_mt
機械翻訳の有効化
domain
翻訳のドメイン
翻訳ドメインの ID(BC など)。ドメインを指定しない場合、このメソッドは使用可能なすべてのドメインで翻訳を検索します。
SAP が提供する機械翻訳サービス。
このサービスを使用するには、SAP アカウント(および SAP Cloud Platform で有効な SAP Translation Hub)が必要です。
また、用語データベースだけでなく、機械翻訳サービスを使用するかどうかも構成できます。
注釈
サンドボックス API にアクセスするには、 url
および key
の設定が必要です。
productive API に接続するには、url
、username
および password
の設定が必要です。
シストラン¶
- サービス ID:
systran
- 設定:
key
API キー
シストランが提供する機械翻訳サービス。
このサービスは API を使用するので、<https://translate.systran.net/en/account> から API キーの取得が必要です。
tmserver¶
- サービス ID:
tmserver
- 設定:
url
API URL
Translate-toolkit に付属したサーバーを使用して、独自の翻訳メモリ サーバーを実行し、Weblate とやり取りできます。また、tmserver の拡張版である amaGama サーバーでも使用できます。
まず、翻訳メモリにデータをインポートする:
build_tmdb -d /var/lib/tm/db -s en -t cs locale/cs/LC_MESSAGES/django.po
build_tmdb -d /var/lib/tm/db -s en -t de locale/de/LC_MESSAGES/django.po
build_tmdb -d /var/lib/tm/db -s en -t fr locale/fr/LC_MESSAGES/django.po
tmserver を起動して、要求をリッスンする:
tmserver -d /var/lib/tm/db
Weblate と通信するように設定します。デフォルトの URL は
http://localhost:8888/tmserver/
です。
Weblate¶
- サービス ID:
weblate
- 設定:
このサービスには設定がありません。
Weblate の機械翻訳サービスは、Weblate内の 翻訳済み、 承認済み、または 翻訳禁止 状態 に現在存在する文字列と完全に一致する場合に翻訳を提供できます。
Weblate 翻訳メモリ¶
- サービス ID:
weblate-translation-memory
- 設定:
このサービスには設定がありません。
機械翻訳サービスとして 翻訳メモリ を使用します。過去に翻訳された(または翻訳メモリにアップロードされた)文字列は、この方法で翻訳できます。この提案ソースは、あいまい一致で機能します。
注釈
翻訳メモリ を再作成すると、この TM ソースの機能が低下します。
Yandex¶
- サービス ID:
yandex
- 設定:
key
API キー
Yandex が提供する機械翻訳サービス。
このサービスは Translation API を使用するので、Yandex から API キーの取得が必要です。
Yandex v2¶
Added in version 5.1.
- サービス ID:
yandex-v2
- 設定:
key
API キー
Yandex が提供する機械翻訳サービス。
このサービスは Translation API を使用するので、Yandex Cloud から API キーの取得が必要です。
Youdao Zhiyun¶
- サービス ID:
youdao-zhiyun
- 設定:
key
クライアント ID
secret
クライアント シークレット
Youdao が提供する機械翻訳サービス。
このサービスは API を使用するので、Youdao から ID と API キーの取得が必要です。
カスタム機械翻訳¶
また、数行の Python コードを使用して、独自の機械翻訳サービスを実装できます。Python モジュール dictionary
を使用して、言語の固定リストでの機械翻訳を実装する例:
# Copyright © Michal Čihař <michal@weblate.org>
#
# SPDX-License-Identifier: GPL-3.0-or-later
"""Machine translation example."""
import dictionary # type: ignore[import-not-found]
from weblate.machinery.base import DownloadTranslations, MachineTranslation
class SampleTranslation(MachineTranslation):
"""Sample machine translation interface."""
name = "Sample"
def download_languages(self):
"""Return list of languages your machine translation supports."""
return {"cs"}
def download_translations(
self,
source_language,
target_language,
text: str,
unit,
user,
threshold: int = 75,
) -> DownloadTranslations:
"""Return tuple with translations."""
for t in dictionary.translate(text):
yield {"text": t, "quality": 100, "service": self.name, "source": text}
独自のクラス一覧を WEBLATE_MACHINERY
に設定すると、Weblate は設定したクラスの使用を開始します。